リナにそっくりなワンピースの彼女は笑顔で頷いたのだ。


うそ……リナ!?


俺は驚きで顎が外れてしまうかと思った。


「リナって……本当に? あの、歌姫のリナ?」


聞きながら、金網へと近づいていく俺。


一歩近づくにつれて、リナの可愛い顔が確認できるようになる。


「はい」


リナはまた、頷いた。


「ほん……もの?」


金網をはさんですぐそばに、リナがいる。


リナはクスッと笑って、「本物です」と言った。


凛とした声。


小さくて、透き通るほど白い肌。5