この文字に、ドクンッと体中の血管が広がる感覚がした。


なんか……。


本気でヤバクないか?


やばいのなら、引き返せばいい。


なのに、俺の腕はそのノブを掴んでいた。


怖いのなら、開けなければいい。


頭では理解しているのに――…。


「……っ!!」


ガチャ。


俺の手がドアを開けたと同時に、俺は強く目を閉じた――。