次の瞬間、リナは服を脱ぎ捨て上半身裸になったのだ。


いくら暗闇でも噴水の光で充分にその姿を確認することが出来る。


俺は慌てて視線をそらした。


すると、リナは突然俺の右手を掴み、自分の体へと導いて行ったのだ。


「リナ?」


それを止めようとした瞬間――俺の、右手にリナの皮膚が当たった。


なんだ……?


それは間違いなく人の体温なのに……皮膚がいびつに盛り上がっているのだ。


「ナオキ君、ちゃんと見て」


そういわれて、次のシーンで幽霊が出るとわかっているホラー映画を見るように恐る恐るリナを見た。