「お前は、それでいいのか?」


ヒロシに聞かれて、俺は大きく、強く頷いた。


「リナと霧夜さんの言葉は、正しいと思う……」


「後悔しないか?」


絶対に悔いはないと言えば、きっと嘘になる。


だけど……。


「リナが言ったんだ。『お父さんの間違った実験を、今すぐやめさせたい』それを叶えてやらなきゃ……」


リナは死ぬ事さえ出来ない――。