「だけど、それがもとある私の姿なの。生きていても、研究を続けている以上はここから出る事は出来ない」


「研究は、失敗したんだろう?」


「えぇ。ただ、クウナは私よりも一週間早く人体実験をしてたの。その間、私は冷凍保存されてた」


一週間早く?


じゃぁ、クウナちゃんとリナに多少の差があるワケだ。


「お父さんは、まずはクウナで実験したのよ。失敗する恐れが大きかったから」


「そんな……」


「そして、強すぎる花の力がある程度制御できるようになってから、私の実験を開始した」


「じゃぁ、リナちゃんの実験は成功するかもしれないじゃないか」


気分が高ぶり、声が大きくなる。


リナは死なない。


そんな期待をしてしまったんだ。