☆☆☆
立ち入り禁止。
と書いていたら、その向こうになにがあるのかと気になるのが人間の心理。
俺は隣の建物と同じ三階までおりてきて、足を止めた。
上から見下ろしている時には、暗くて気づかなかったけれど……。
「まじで……?」
俺が目的としている隣の塔へと続く渡り廊下が、そこに付けられていたのだ。
つまり、ここだけらせん階段が途切れ踊り場のようなスペースがある。
『立ち入り禁止』と書かれたプレートが渡り廊下へ出る半透明なガラス戸に貼り付けられているのだ。
「すっげぇ……なんだよここ」
振り向いけば、ここ、非常階段へ出れる扉があるハズなのにそこは灰色の壁しかなかった。
他の階にはちゃんと扉が付けられていたのに、ここだけない。
という事は、最初からここに渡り廊下を作る予定で新しい病棟が立てられたことになる。
俺ははやる気持ちを抑えて『立ち入り禁止』のドアノブに手をかけた。
これだけ厳重なのだから当然カギがかかっている……そう、思ったのに。
「あれ?」
立ち入り禁止。
と書いていたら、その向こうになにがあるのかと気になるのが人間の心理。
俺は隣の建物と同じ三階までおりてきて、足を止めた。
上から見下ろしている時には、暗くて気づかなかったけれど……。
「まじで……?」
俺が目的としている隣の塔へと続く渡り廊下が、そこに付けられていたのだ。
つまり、ここだけらせん階段が途切れ踊り場のようなスペースがある。
『立ち入り禁止』と書かれたプレートが渡り廊下へ出る半透明なガラス戸に貼り付けられているのだ。
「すっげぇ……なんだよここ」
振り向いけば、ここ、非常階段へ出れる扉があるハズなのにそこは灰色の壁しかなかった。
他の階にはちゃんと扉が付けられていたのに、ここだけない。
という事は、最初からここに渡り廊下を作る予定で新しい病棟が立てられたことになる。
俺ははやる気持ちを抑えて『立ち入り禁止』のドアノブに手をかけた。
これだけ厳重なのだから当然カギがかかっている……そう、思ったのに。
「あれ?」