屋上まで続くらせん階段を一旦見上げて、そして見下ろす。


俺の入院している外科病棟は5階。ちょうど真ん中に位置する。


と、その時だった。


「ん……?」


病院のすぐ隣に隣接して建てられている3階建ての一室に、光がともったのだ。


「たしかあそこって……」


ここと同じ系列の病院なのに、関係者以外は入れないと聞いた事がある。


光の中にかすかに見える人影に好奇心をくすぐられた。


「よし、決まり!」


目指すは下だ。