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 ユウリはカノンを振りほどき、ケイジとフィアナに自己紹介をした。
 その後、カノンも少し冷静になった様子で、ユウリに続いて名前など自らについて説明していった。
 聞き終えたフィアナは、今度こそ上着の内ポケットから羊皮紙を取り出した。エデリアの皇帝の親書だった。
 その後、ユウリは二人を案内し、聖都へと導いた。
 まずメイサに報告すると、法皇への謁見を勧められた。ケイジ、フィアナに対するメイサの態度は丁重で、(俺との扱いの差が激しすぎんだろ)とユウリは苦々しい思いだった。
 二人の謁見は何事もなく終わった。翌日には皇帝と法皇という君主同士による会見が行われ、その日のうちに二つの世界の国交締結が公表された。