日常は突然変わったりする。
僕は、ラノベ主人公のように、幼馴染の菜乃葉と毎日一緒に登校していた。
しかし、なんと驚いたことでしょうという感じなのだが、菜乃葉に彼氏ができたらしい。
したがって、菜乃葉は毎日、そのイケメン彼氏と登校し始めた。
ゆえに、僕は一人で登校し始めた。
まあ別に一人で登校している人くらい沢山いる。
だからそんなことで僕は落ち込んでいたりはしない。
けれど、僕は実際今、落ち込んでいる。
なぜかと言えば、菜乃葉に、「邪魔だね」と言われてしまったからだ。
まあもともと菜乃葉はなんでもはっきりという方だった。
特に、僕には遠慮なく。
だから、彼氏と登校したいという気持ちもあり、特に悪気もなく、邪魔と言ったのだろう。
僕もそこまで嫌な気持ちにはならなかった。
だけど、なんだか落ち込んでしまっているのだ。
……うん。まあ特に何も気にすることはないだろう。
というわけで、無事学校に一人で到着し、さらに特筆すべきこともないような学校生活を送った。
そして家に帰って、のんびりごろんごろん昼寝を始めた。
電話がかかってきた。
その音で、昼寝をしていた僕は起きた。部屋が薄暗い。もう夜な気がする。
ベッドから立ち上がってスマホのところまで行って、電話に出る。
「もしもし? 先輩ですか?」
「そうですな」
基本的に名前プラス先輩で呼ばれるのが普通であると思っている僕は、先輩単体で呼ばれると少し違和感がある。未だに。
でも、まあ電話の向こうにとって、「部活」の、先輩は僕しかいないのだから、仕方がない。
「あれ? 先輩寝起きですか?」
「……すごいなあ。なんでわかるの」
「部室で寝てて起きた時の声と似ていたからです」
「なるほどな」
僕のことを圧倒的に把握してる。
「で、先輩、私がなんで電話してきたかっていうと。大階段の上で星を見ませんか? というお誘いです」
「おお……いいよ。行く」
僕は答えた。
そして思い出す。
一年前。
中学生だった後輩が、文化祭に見学に来た時。
僕は、ラノベ主人公のように、幼馴染の菜乃葉と毎日一緒に登校していた。
しかし、なんと驚いたことでしょうという感じなのだが、菜乃葉に彼氏ができたらしい。
したがって、菜乃葉は毎日、そのイケメン彼氏と登校し始めた。
ゆえに、僕は一人で登校し始めた。
まあ別に一人で登校している人くらい沢山いる。
だからそんなことで僕は落ち込んでいたりはしない。
けれど、僕は実際今、落ち込んでいる。
なぜかと言えば、菜乃葉に、「邪魔だね」と言われてしまったからだ。
まあもともと菜乃葉はなんでもはっきりという方だった。
特に、僕には遠慮なく。
だから、彼氏と登校したいという気持ちもあり、特に悪気もなく、邪魔と言ったのだろう。
僕もそこまで嫌な気持ちにはならなかった。
だけど、なんだか落ち込んでしまっているのだ。
……うん。まあ特に何も気にすることはないだろう。
というわけで、無事学校に一人で到着し、さらに特筆すべきこともないような学校生活を送った。
そして家に帰って、のんびりごろんごろん昼寝を始めた。
電話がかかってきた。
その音で、昼寝をしていた僕は起きた。部屋が薄暗い。もう夜な気がする。
ベッドから立ち上がってスマホのところまで行って、電話に出る。
「もしもし? 先輩ですか?」
「そうですな」
基本的に名前プラス先輩で呼ばれるのが普通であると思っている僕は、先輩単体で呼ばれると少し違和感がある。未だに。
でも、まあ電話の向こうにとって、「部活」の、先輩は僕しかいないのだから、仕方がない。
「あれ? 先輩寝起きですか?」
「……すごいなあ。なんでわかるの」
「部室で寝てて起きた時の声と似ていたからです」
「なるほどな」
僕のことを圧倒的に把握してる。
「で、先輩、私がなんで電話してきたかっていうと。大階段の上で星を見ませんか? というお誘いです」
「おお……いいよ。行く」
僕は答えた。
そして思い出す。
一年前。
中学生だった後輩が、文化祭に見学に来た時。