「あ、はい。ありがとうございます。そう…かもしれませんね。」
確かに五十年前の手紙をまだ二十代の俺が見に来るなんてなかなかおかしいことだ。それに、失礼かもしれないかこの人と話すためにここに来た訳では無い。俺は真相が知りたかった。俊や楓、くるみが俺のことをどう思ってるかを。怒ってるかな。勝手にこんなことして…。
「これですよね。本当は随分前に届いてたんですか。少し悩んでまして。さすがに五十年前の手紙を受け取る人はいないだろうと思いましたが、念の為ニュースにしてもらいました。このニュースを見たらここに来てくれるんじゃないかって思いまして。こんな若い人が来るのは想定外でしたがね」
「これが……」
彼は俺の目の前に一個の瓶を出した。中に紙が数枚入ってる『ボトルメール』というやつを。
「開けて見てください。拾った人が中を少し見てしまったらしいですが、他の人は一切中を見てません。」
俺はすぐに瓶を開けて中身を取り出した。丸まってるし、少し劣化してしまっているが十分まだ読める字だった。そして、完全に俊の書いた文字だった。
俺はすぐに封筒を開けて、破れないように優しく持って、そこに書かれている文字をゆっくりと読み始めた。
確かに五十年前の手紙をまだ二十代の俺が見に来るなんてなかなかおかしいことだ。それに、失礼かもしれないかこの人と話すためにここに来た訳では無い。俺は真相が知りたかった。俊や楓、くるみが俺のことをどう思ってるかを。怒ってるかな。勝手にこんなことして…。
「これですよね。本当は随分前に届いてたんですか。少し悩んでまして。さすがに五十年前の手紙を受け取る人はいないだろうと思いましたが、念の為ニュースにしてもらいました。このニュースを見たらここに来てくれるんじゃないかって思いまして。こんな若い人が来るのは想定外でしたがね」
「これが……」
彼は俺の目の前に一個の瓶を出した。中に紙が数枚入ってる『ボトルメール』というやつを。
「開けて見てください。拾った人が中を少し見てしまったらしいですが、他の人は一切中を見てません。」
俺はすぐに瓶を開けて中身を取り出した。丸まってるし、少し劣化してしまっているが十分まだ読める字だった。そして、完全に俊の書いた文字だった。
俺はすぐに封筒を開けて、破れないように優しく持って、そこに書かれている文字をゆっくりと読み始めた。