あれから数年が経ち、俺たちはお付き合いを始めた。
そして昨日、プロポーズをした。もちろん答えはイエスだった。晴れて俺たちは夫婦になった。
その前に、話をさせて欲しい。昔話を。
彰の病気が治ったあの日から俺と楓は同棲を始めた。楓との同棲生活は、毎日が楽しくて充実したものだった。でも、お互い大学生生活が大変で時間を共にすることはあまりにも少なかったけど、それでも充実していた。そんな生活を四年ほど続け、俺たちは無事卒業した。卒業した俺らは関東へ帰ろうとしたが佐伯が『寂しい!』と言うので一年だけ待つことにした。
そして佐伯も俺たちと同じ大学を卒業して、一度帰省という形で実家へ戻ってまずは俺の両親へ顔を見せた。
「母さん。父さん。ただいま。」
楓の方は彰と主張中のお父さんへ会い行くと言っていた。多分、彰のことを話すのだろう。
「おかえりなさい。就職はこっちでするの?」
「多分向こうかな…。まだ分からない」
今帰ったのは一時的にだ。まだ向こうのマンションの解約などが済んでないし、楓との…その…結婚…とかもあるし。それはまだ分からない。
そして昨日、プロポーズをした。もちろん答えはイエスだった。晴れて俺たちは夫婦になった。
その前に、話をさせて欲しい。昔話を。
彰の病気が治ったあの日から俺と楓は同棲を始めた。楓との同棲生活は、毎日が楽しくて充実したものだった。でも、お互い大学生生活が大変で時間を共にすることはあまりにも少なかったけど、それでも充実していた。そんな生活を四年ほど続け、俺たちは無事卒業した。卒業した俺らは関東へ帰ろうとしたが佐伯が『寂しい!』と言うので一年だけ待つことにした。
そして佐伯も俺たちと同じ大学を卒業して、一度帰省という形で実家へ戻ってまずは俺の両親へ顔を見せた。
「母さん。父さん。ただいま。」
楓の方は彰と主張中のお父さんへ会い行くと言っていた。多分、彰のことを話すのだろう。
「おかえりなさい。就職はこっちでするの?」
「多分向こうかな…。まだ分からない」
今帰ったのは一時的にだ。まだ向こうのマンションの解約などが済んでないし、楓との…その…結婚…とかもあるし。それはまだ分からない。