もちろん知ってる。彰の父さんは頑固だ。それに、子供思いの良い父親だと思う。それに、自分の息子が病気なのに独り立ちはさせられない。ましてや、まだ中学生の。でも、無理に頼んだってダメなことはわかってる。でも、俺には考えがあった。そして、これをするには色んな人の協力が必要だ。
「大丈夫。俺に任せろ」
とだけ伝えた。そして、俺らは進路指導室から出て、職員室にいた先生に帰宅の報告をしてから家に帰った。

家に帰ると、親は仕事で家を開けており、俺は彰と家でゲームをすることにした。
「そういえばさ、彰のお父さんいつ帰ってくるの？」
俺は彰のお父さんが家に帰ってきた時に、彰の進学の話をするためにまずはそこから知らないといけない。
「確か来週だった気がする。」
「そっか。なら、来週にでも話すか。」
「確か、俊に考えがあるとか言ってたけどどんなの？」
「単純だよ。春斗さんに頼む｣
「え？どゆこと？」
「だって彰のお父さんは彰の病気について心配してるんだろ？なら、彰の病気について最も詳しい人が近くにいた方がこっちにいるより安全じゃない？それを伝える。」