「えっと…九州の高校ですか?」
先生が見せてくれたページの高校は全国大会常連で、バスケやってて知らない人はいないくらいに有名な高校だけど。九州はさすがに…
「ああ、だから今度親御さんとも話さなきゃならないんだが」
「さっき二つ来てるって言ってたじゃないですか。もうひとつの高校教えてくれませんか?」
「そうだな。次はここだ。」
「ここは関西ですか」
ここも有名な高校で、全国常連の高校だ。でも、ここの高校の顧問の先生は一度あったことがあった。めちゃくちゃ怖い先生であまりいい印象ではなかった。
「そうだな。」
「……少し考えておきます」
生半可な気持ちで決めてはいけないことだと言うのはわかっている。
「あ、そうだ。今度の日曜日にこの二つの高校のバスケ部の顧問の先生がここに来てくれるから」
随分と飛躍した話だ。
「あ、そういえば彰の方の高校はなんですか?」
「あ、そうだな。伝えてくれるんだよな。それが…」
俺は息をゴクリと飲んだ。自分のことより緊張した。