「じゃあお土産買うところに行こうか。僕たちが案内できるのは今日までだからね」
そうだった。休みなのは今日だけだった。ならいっその事、俺だけでも帰るべきだろうか。そんなことを考えていた。
春斗さんはそのまま車を運転してお土産を買うことの出来る場所へと向かった。
向かった場所は天神駅と呼ばれる場所だった。車を降りて地下へ向かった。
「駅…ですか?」
「ああ、地下にデパートがあるんだよ。それから、別に無理にここで買う必要はないよ。空港でも買えるし、博多駅だって買えるから」
たしかに、無理にここで買う必要はないけど、買いたいものが多すぎる。美味しそうなりんご味のチョコパイ、二〇煎餅と呼ばれるもの、博多ポテトも美味しそう。
「俺、ちょっと佐伯の分のお土産買ってくるわ」
俺はここで佐伯のお土産を買おうと思った。理由は特にない。空港や博多駅でいいお土産があったら、これから買うのを御仁的な俺のお土産にすればいい。
「じゃあ、バラバラに移動していいけど、三時になったら入口の所にいてくれ」