「私の部活は緩いからいつでも出入りしていい感じだから、なんとも…」
結局、俺が判断することになった。
「そっか…えっと俺はこの四連休特に何も無いですね」
気休め程度でいい。俺は彰と楓に休んで欲しかった。特に楓。
これはあくまで予想だがこの四連休、毎日部活があると思う。だから、佐伯には後で電話で謝っておこう。そう思った。
「なら、最後の日に帰るか。春斗、それでもいいかい？」
どうやら、俺の提案は可決されたみたいだ。
「構わないけど僕は仕事があるから、芽吹をよろしく頼むよ。あ、でも明日はお休みもらってるから大丈夫かな。みんなはどこか出かけたい場所とかあるかい？」
「ここら辺のこと全然知らないので春斗さんのおすすめの場所を教えてください」
「そうだな…ここら辺でいい所と言えば…」
考えながらも春斗さんは洗面台のの方へ行ってしまった。
水が流れる音が数秒聞こえ、うがいをする音も聞こえ、春斗さんが戻ってきて食卓に座った。
「このもつ鍋、もう大丈夫なんじゃないか？」
「父さんのこと待ってたんだよ」
「それは悪いことをしたな」