「最後の大会なら母さん行こうかしら。一度俊のプレーを見てみたいし」
最後の大会…。その言葉を聞いて心臓がドクッとした。これから先、彰とバスケをできる保証はない。高校が別々になるなら尚更だ。もう二度と…。彰はそれでいいのだろうか。俺は嫌だ。
楓のこともそうだ。今まで喧嘩なんてしたこと無かった。少なくとも俺が見てるところではしてなかった。そんな仲の良かった二人が喧嘩をして、今は楓は友達のところに居候的なことをしていて、それを何も言わない彰。そして、怪我でバスケが出来なくなった彰。どれも全て1ヶ月くらい前からの出来事。
「……ごちそうさま」
そんなことを考えながら堪能したハンバーグは今までで1番美味しく感じなかった。いつもの味と変わらないはずなのに、どうしても美味しく感じられなかった。
「あら、もういいの?」
母に心配されたが俺は構わず、「うん。ごちそうさま」とだけ言って席を立ち、自分の部屋に行くため二階へ上がった。
最後の大会…。その言葉を聞いて心臓がドクッとした。これから先、彰とバスケをできる保証はない。高校が別々になるなら尚更だ。もう二度と…。彰はそれでいいのだろうか。俺は嫌だ。
楓のこともそうだ。今まで喧嘩なんてしたこと無かった。少なくとも俺が見てるところではしてなかった。そんな仲の良かった二人が喧嘩をして、今は楓は友達のところに居候的なことをしていて、それを何も言わない彰。そして、怪我でバスケが出来なくなった彰。どれも全て1ヶ月くらい前からの出来事。
「……ごちそうさま」
そんなことを考えながら堪能したハンバーグは今までで1番美味しく感じなかった。いつもの味と変わらないはずなのに、どうしても美味しく感じられなかった。
「あら、もういいの?」
母に心配されたが俺は構わず、「うん。ごちそうさま」とだけ言って席を立ち、自分の部屋に行くため二階へ上がった。