「この人確か、耳聞こえないんだよね。それなのにすごいよね…」
俺は弟のために一生懸命勉強してる楓も負けてないと思った。でも、それを楓に言ったとしてもすぐに否定されるのが落ちだった。
同じ曲を何周かした時、肩に何かが寄りかかった。ちらっと横を見ると楓が俺の肩を使って寝ていた。
そして、彰の方を見ると彰と朱里さんも眠っていた。朝起きるのが早かったからだろう。
俺は静かに楓の耳からイヤホンを外し、肩に乗ってる楓を起こさないように、体制を変えないまま楓に渡してた方のイヤホンを自分の耳にさし、再び音楽を聴き始めた。
飛行機が離陸して三十分程だった頃、俺はてっきり『ビーフorチキン?』的なことを聞かれると思ってずっと待っていたが結局聞かれることは無かった。
そして、俺はいつの間にか寝てしまっていたらしい。自分が寝ていることに気がついた時には既に九州についていた。
俺は弟のために一生懸命勉強してる楓も負けてないと思った。でも、それを楓に言ったとしてもすぐに否定されるのが落ちだった。
同じ曲を何周かした時、肩に何かが寄りかかった。ちらっと横を見ると楓が俺の肩を使って寝ていた。
そして、彰の方を見ると彰と朱里さんも眠っていた。朝起きるのが早かったからだろう。
俺は静かに楓の耳からイヤホンを外し、肩に乗ってる楓を起こさないように、体制を変えないまま楓に渡してた方のイヤホンを自分の耳にさし、再び音楽を聴き始めた。
飛行機が離陸して三十分程だった頃、俺はてっきり『ビーフorチキン?』的なことを聞かれると思ってずっと待っていたが結局聞かれることは無かった。
そして、俺はいつの間にか寝てしまっていたらしい。自分が寝ていることに気がついた時には既に九州についていた。