「まぁ、俊は俺と違って長生きできるんだから、俺ら以外にもきちんと人との関わりを大事にしろよ」
「そんなこと…言うなよ」
彰の言うことは全て意味深な発言が多かったが、今回の発言はまっすぐ俺の胸を突き刺した。
「そうだったな。大丈夫、俺はまだ諦めてない。」
「そっか…」
俺はなんて返事をすればいいか分からなかった。
「もうすぐチャイムなるから俺はそろそろ行くわ。ホームルーム遅刻するなよ」
彰はカバンを肩にかけて、教室の方へ行ってしまった。一人取り残された俺の視線はまた空にあった。
そして、彰に忠告を受けたが俺はホームルームを遅刻した。
授業中、佐伯と彰に言われたことについてずっと考えていた。確かに俺は自己中かもしれない。でも、それは俺が悪いんじゃなくて周りのヤツらのせいだ。ずっとそんなことを考えていたらいつの間にか放課後を迎えていた。
「じゃあ、見ててくださいね」
朝と同様にアップを済ませ、試合を始めるが俺はコートに立ってない。