俺たちが海で遊んであると楓が、「そのまま遊んでて!」そう言って堤防の方へ行ってしまった。
楓はカバンから絵の具とスケッチブックを取り出して絵を描き始めたのが見えた。でも、俺達は楓に言われた通り遊んでいた。
一時間ほど遊んだ後、堤防の方へ行くと楓の書いた絵が完成していた。
「相変わらず上手いな」
彰はいつもと同じ感想だった。
俺も見せてもらうと言葉を失った。久しぶりに楓の絵を見たけど、最後に見た時よりすごく成長していた。
描かれた絵には俺と彰と佐伯の三人が海で遊んでいて、俺らを照らす太陽がとてもリアルに描かれていて、たった一時間で描いたものとは到底思えなかった。
「上手ですね!確か、楓先輩って美術部でしたもんね!」
俺が黙ってその絵を見ていると佐伯も彰と同様、感想を述べた。
「うん、自信作。彰にあげるよ。それ」
楓は描いた絵を指さしながら彰にそう言った。
「俊…いる?」
「楓が彰にあげたならそれは彰のものだぞ」
別に楓の描いたものが欲しくない訳では無い。でも、今回は譲ろうと思った。
楓はカバンから絵の具とスケッチブックを取り出して絵を描き始めたのが見えた。でも、俺達は楓に言われた通り遊んでいた。
一時間ほど遊んだ後、堤防の方へ行くと楓の書いた絵が完成していた。
「相変わらず上手いな」
彰はいつもと同じ感想だった。
俺も見せてもらうと言葉を失った。久しぶりに楓の絵を見たけど、最後に見た時よりすごく成長していた。
描かれた絵には俺と彰と佐伯の三人が海で遊んでいて、俺らを照らす太陽がとてもリアルに描かれていて、たった一時間で描いたものとは到底思えなかった。
「上手ですね!確か、楓先輩って美術部でしたもんね!」
俺が黙ってその絵を見ていると佐伯も彰と同様、感想を述べた。
「うん、自信作。彰にあげるよ。それ」
楓は描いた絵を指さしながら彰にそう言った。
「俊…いる?」
「楓が彰にあげたならそれは彰のものだぞ」
別に楓の描いたものが欲しくない訳では無い。でも、今回は譲ろうと思った。