こういう時、俺はどんな反応をすればいいのだろうか。その答えが分からない俺はただ黙って彰の話を聞いていることしか出来なかった。
「…そっか」
絞り出た言葉がそれだった。
「うん。色々ごめんな。もういいから。ただ、俺にいつものように接してくれればいいからさ」
彰は楓がさっき言ったこととまるっきり同じことを言った。でも、俺は許せなかった。
「…は?研究してる人がいること知ってんだろ?もうバレたならもういいわ。そうなんだよ。だから、彰も行こうよ」
俺は開き直って彰に提案をした。
「…なんでいつもそうやってすぐ諦めんだよ」
彰は昔から自分に出来ないと思ったことはすぐに諦めていた。バスケ以外は。
「なんだよそれ…俺がいつも逃げてるみたいじゃん」
彰は少し笑ってから俺の言ったことを否定しようとした。
「あの時もそうだろ。なんであの時、バスケ選手って書かなかった?」
あれは俺たちが小学五年生の頃、将来の夢を発表する時間があった。
彰は俺にはバスケ選手になる、と言った。でも、みんなの前で発表する時は無難に警察官と答えていた。放課後になって問い詰めると「そんなの無理に決まってるだろ」と言っていた。
「…そっか」
絞り出た言葉がそれだった。
「うん。色々ごめんな。もういいから。ただ、俺にいつものように接してくれればいいからさ」
彰は楓がさっき言ったこととまるっきり同じことを言った。でも、俺は許せなかった。
「…は?研究してる人がいること知ってんだろ?もうバレたならもういいわ。そうなんだよ。だから、彰も行こうよ」
俺は開き直って彰に提案をした。
「…なんでいつもそうやってすぐ諦めんだよ」
彰は昔から自分に出来ないと思ったことはすぐに諦めていた。バスケ以外は。
「なんだよそれ…俺がいつも逃げてるみたいじゃん」
彰は少し笑ってから俺の言ったことを否定しようとした。
「あの時もそうだろ。なんであの時、バスケ選手って書かなかった?」
あれは俺たちが小学五年生の頃、将来の夢を発表する時間があった。
彰は俺にはバスケ選手になる、と言った。でも、みんなの前で発表する時は無難に警察官と答えていた。放課後になって問い詰めると「そんなの無理に決まってるだろ」と言っていた。