「こことあんまり関係ないですね」
佐伯は笑いながら俺にそう言った。
「水族館で海の幸を食べようとするのもどうかと思うぞ」
俺は軽めに笑いながら佐伯に返事をした。
「確かにそうですね。じゃあ、私は…このクラゲカレーにします」
佐伯はサンプルに置いてあるクラゲカレーというものを指さしてそう言った。
「クラゲってうまいのか?」
素朴な疑問だった。それにこの前、クラゲは死なないというのを聞いたことがある。それが本当だとしたら人間のせいで死ぬは少しばかり可哀想だ。
「前に食べたことありますけど普通に美味しいですよ?後で一口食べさせてあげますよ」
「ありがとう。じゃあ、俺のハンバーグカレーを一口あげるよ」
「ありがとうございます!」
佐伯は嬉しそうに笑顔でそう言った。
今日はいつものマネージャーとしての佐伯とは違い随分と新鮮だ。
それからは彰と楓に頼まれたしらす丼と自分たちの分のカレーを買い席に戻った。