「…そうだな。来てくれてありがとう。えーと二人は?」
二人と言うのは彰と佐伯の事だ。
「二人は先に行ってるからあとから来いって」
「そっか…」
ちょうどいい機会だと思った。別に、少しでも二人きりでいれるからとかではない。単に楓に話したい事があった。
「とりあえず行こっか」
楓にそう言われたのでとりあえず一階へ行き、母に「いってきます」とだけ言って家を出た。
水族館には電車で行くのでまずは駅に歩いて向かう。
「あのさぁ」
駅に向かう途中、いつものように楓に話しかけた。
「何?」
俺の顔をちらっと見てから返事をした。
「昨日の夜、彰から『明日話がある』って言われた。」
楓は俺から目線を外し、下を向きながら「…そっか」とだけ言った。
「うん。多分だけど病気のこと話されると思う。」
「…それ以外ないよね」
この先、二人だけで彰の病気を治すことは出来ないことは楓自身もわかっている。朱里さんの友人の息子さんも協力してくれると言っていた。実際には言ってないけど…。
「まぁ、いつか言われると思ってたし」
さすがの彰も俺に秘密にしたまま死んだりはしないと思った。これは幼馴染の勘だ。
二人と言うのは彰と佐伯の事だ。
「二人は先に行ってるからあとから来いって」
「そっか…」
ちょうどいい機会だと思った。別に、少しでも二人きりでいれるからとかではない。単に楓に話したい事があった。
「とりあえず行こっか」
楓にそう言われたのでとりあえず一階へ行き、母に「いってきます」とだけ言って家を出た。
水族館には電車で行くのでまずは駅に歩いて向かう。
「あのさぁ」
駅に向かう途中、いつものように楓に話しかけた。
「何?」
俺の顔をちらっと見てから返事をした。
「昨日の夜、彰から『明日話がある』って言われた。」
楓は俺から目線を外し、下を向きながら「…そっか」とだけ言った。
「うん。多分だけど病気のこと話されると思う。」
「…それ以外ないよね」
この先、二人だけで彰の病気を治すことは出来ないことは楓自身もわかっている。朱里さんの友人の息子さんも協力してくれると言っていた。実際には言ってないけど…。
「まぁ、いつか言われると思ってたし」
さすがの彰も俺に秘密にしたまま死んだりはしないと思った。これは幼馴染の勘だ。