「なぁ俊…まだ起きてる?」
佐伯はぐっすり寝ていて、俺がまだ寝ることが出来ない夜中の何時か分からない時、隣で寝ていた彰が俺に話しかけた。
「あ、うん。まだ起きてる…というか寝れない」
「そんなに明日が楽しみか?あ、もう今日か…」
彰は起き上がり、壁に掛かった時計を見ながらそう呟いた。俺もちらっと時計を見たら、確かに十二時を過ぎていた。
「いや、ちょっとね…」
そう誤魔化した。すると、彰は再び横になり俺に背中を向けた状態で話を続けた。
「さっきさ、明日…じゃなくて今日行く水族館の後、話があるって言ったじゃん。その時に言うことは全部本当のことなんだ。信じないならそれでも構わないけどさ。あと『今言え』とかは言わないでくれよ。こっちにもタイミングがある。」
小さな声で俺に言ったその言葉のせいで彰の小さな背中が余計に小さく見えた気がした。
そんな後ろ姿を見て俺は「わかった」とだけ言って彰に背中を向けて眠りについた。
佐伯はぐっすり寝ていて、俺がまだ寝ることが出来ない夜中の何時か分からない時、隣で寝ていた彰が俺に話しかけた。
「あ、うん。まだ起きてる…というか寝れない」
「そんなに明日が楽しみか?あ、もう今日か…」
彰は起き上がり、壁に掛かった時計を見ながらそう呟いた。俺もちらっと時計を見たら、確かに十二時を過ぎていた。
「いや、ちょっとね…」
そう誤魔化した。すると、彰は再び横になり俺に背中を向けた状態で話を続けた。
「さっきさ、明日…じゃなくて今日行く水族館の後、話があるって言ったじゃん。その時に言うことは全部本当のことなんだ。信じないならそれでも構わないけどさ。あと『今言え』とかは言わないでくれよ。こっちにもタイミングがある。」
小さな声で俺に言ったその言葉のせいで彰の小さな背中が余計に小さく見えた気がした。
そんな後ろ姿を見て俺は「わかった」とだけ言って彰に背中を向けて眠りについた。