また失敗したみたい。
でもあの悪魔、サタンのじゃじゃ馬娘までナタリ側についたのは少し誤算だったなぁ~。
「はぁ………気持ちいぃよ~」
中庭に無理矢理作った青空を溶かした湖。その中をゆったりと全裸で泳ぐ昼下がり。面倒な仕事から解放され、ストレスも逃げていく。
「可愛い可愛い私のナタリちゃん……。私が憎いよね? 今すぐ殺したい? でもまだまだ無理。もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと……私を憎みなさい。そうしないと私には勝てない。私を葬れるのは、アナタ以外にいないのよ。私が姉さんを殺したように、今度はアナタが私をメチャクチャに壊すの」
いつかくる妹の復讐が楽しみで……狂っいそう。早く来てね。
◆◆◆◆◆【光を憎み①】◆◆◆◆◆
静かな部屋。
私以外に誰もいない。天井から、声がする。お姉ちゃんの声だ。
「何か欲しい物ある?」
「ないです」
「そう……。何かあったら、姉さんに教えてね」
「はい」
「じゃあ、次の悪者退治もお願いね」
「はい」
ビーーーーーッッ!!!!
目の前のドアが、開いた。少しだけ外が、見えた。私が知らない外の世界。
産まれてから、ずっと私はここにいる。この白い部屋にいる。部屋の外は危険だから、絶対に出ちゃダメだとお姉ちゃんに言われている。
いつものように私の部屋に悪者が入ってきた。
私は、悪者が嫌い。お姉ちゃんが、悪者が嫌いだから。私が彼らを退治しないと、世界はもっとダメになってしまう。
この悪者は、私を見ると
「あなたを倒せば、ここから出られる。あなたを殺せば……」
「?」
意味が、分からない。でもこの悪者も前の悪者と同じことを言っていた。
私は、少しだけ。この悪者と話をすることにした。
「ここから出て、どうするの?」
「そんなの決まってるじゃない!! 家族のとこに帰るの。あなたにもいるでしょ? 家族が。心配してくれるパパやママが」
カゾク?
パパやママはいないけど、私にはお姉ちゃんがいる。
お姉ちゃんは、家族?
分からない。
「ごめんなさい。あなたには、悪いけど。私は………。もう帰りたいの!!」
悪者は、いつものように首に大きな注射を突き刺した。中の緑色した液体を流し込む。
十秒もしないうちに悪者の体が、だんだんと大きくなる。
「だがら………死んデ……」
私を襲おうと向かってきた。鋭い歯。爪。尖った耳。
「悪者は、み~んな一緒」
私を傷つけようとする。仲良く出来ない。
ピギュッ……。
私は、悪者の体を霧状になるまで指先で切り刻んだ。肉や良く分からない血の塊が、部屋に散らばった。
あ~ぁ。また、部屋が汚れちゃった。
「スゴい。どんどん強くなる。さすが、私の妹ね。やっぱり、アナタしかいない」
「ねぇ……。お姉ちゃんは、私の家族なの?」
「もっちろん!」
家族なら、いつか一緒に手を繋いで遊べるよね。
会いたい。
お姉ちゃん………。
でもあの悪魔、サタンのじゃじゃ馬娘までナタリ側についたのは少し誤算だったなぁ~。
「はぁ………気持ちいぃよ~」
中庭に無理矢理作った青空を溶かした湖。その中をゆったりと全裸で泳ぐ昼下がり。面倒な仕事から解放され、ストレスも逃げていく。
「可愛い可愛い私のナタリちゃん……。私が憎いよね? 今すぐ殺したい? でもまだまだ無理。もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと……私を憎みなさい。そうしないと私には勝てない。私を葬れるのは、アナタ以外にいないのよ。私が姉さんを殺したように、今度はアナタが私をメチャクチャに壊すの」
いつかくる妹の復讐が楽しみで……狂っいそう。早く来てね。
◆◆◆◆◆【光を憎み①】◆◆◆◆◆
静かな部屋。
私以外に誰もいない。天井から、声がする。お姉ちゃんの声だ。
「何か欲しい物ある?」
「ないです」
「そう……。何かあったら、姉さんに教えてね」
「はい」
「じゃあ、次の悪者退治もお願いね」
「はい」
ビーーーーーッッ!!!!
目の前のドアが、開いた。少しだけ外が、見えた。私が知らない外の世界。
産まれてから、ずっと私はここにいる。この白い部屋にいる。部屋の外は危険だから、絶対に出ちゃダメだとお姉ちゃんに言われている。
いつものように私の部屋に悪者が入ってきた。
私は、悪者が嫌い。お姉ちゃんが、悪者が嫌いだから。私が彼らを退治しないと、世界はもっとダメになってしまう。
この悪者は、私を見ると
「あなたを倒せば、ここから出られる。あなたを殺せば……」
「?」
意味が、分からない。でもこの悪者も前の悪者と同じことを言っていた。
私は、少しだけ。この悪者と話をすることにした。
「ここから出て、どうするの?」
「そんなの決まってるじゃない!! 家族のとこに帰るの。あなたにもいるでしょ? 家族が。心配してくれるパパやママが」
カゾク?
パパやママはいないけど、私にはお姉ちゃんがいる。
お姉ちゃんは、家族?
分からない。
「ごめんなさい。あなたには、悪いけど。私は………。もう帰りたいの!!」
悪者は、いつものように首に大きな注射を突き刺した。中の緑色した液体を流し込む。
十秒もしないうちに悪者の体が、だんだんと大きくなる。
「だがら………死んデ……」
私を襲おうと向かってきた。鋭い歯。爪。尖った耳。
「悪者は、み~んな一緒」
私を傷つけようとする。仲良く出来ない。
ピギュッ……。
私は、悪者の体を霧状になるまで指先で切り刻んだ。肉や良く分からない血の塊が、部屋に散らばった。
あ~ぁ。また、部屋が汚れちゃった。
「スゴい。どんどん強くなる。さすが、私の妹ね。やっぱり、アナタしかいない」
「ねぇ……。お姉ちゃんは、私の家族なの?」
「もっちろん!」
家族なら、いつか一緒に手を繋いで遊べるよね。
会いたい。
お姉ちゃん………。