父のことも心配です。いつもは気丈に振る舞ってますけど、あの鬱状態の時を
見ている私にとって、いつその時の光景がまた復活するのではないか……そん
な目に見えない不安があるんです。
どうか私にその答えを教えてくださいませ……。
私が目を開けると、父は「えらく長く祈ってたな」みたいな目で横の私を冷や
やかに見ていた。
ちょっと欲張りすぎだったかしら? でもお父さんのことも考えて祈ってたん
だからね。
そして私たちは今来た道を戻って行った。
すると父がこう切り出した。
「正式参拝して行こうか」
「え、本気? だって……タダじゃないと思うよ。それに、そこまでせっぱ詰まったお願い事でもあるの、お父さん」
「じゃあ聞くが、お前はないのか?」
そう言われると、返す言葉がなかった。確かに今の私はどうしようか迷ってい
ることは確かだったからだ。
「真希は、こういう諺(ことわざ)を知っているか。『親切は人のためならず』
と。これは親切をすれば、それはやがて必ず自分に返ってくるという意味だ」
「うん」
「これは論語の『徳は弧ならず、必ず隣あり』から発展した諺で、因果応報と
いう諺にも応用されているな」
「あ、それなら知ってる。因果応報ね。自分のしたことが結局は自分に返って
くるっていう」
「そうだ。どうせお参りするのならば、五円や十円なぞではなく、正式参拝を思い切ってやった方が、それが自らの成長にも繋がる。打てば響く波のようにな」
確かに強風の時、波は大きく打てば大きく響いて波は返ってくる。
凪の時は、小さく打てば小さく響いて波は返ってくる……。
「そうね、一回ぐらいやってもいいのかもね」
私たちは内宮神楽殿にてご祈祷の申し出をした。一件につき5000円ということ
で、お財布の中身的にはホッとした。
そしてご祈祷の内容について、巫女さんから質問された。
父は家内安全を頼み、私は……心願成就をお願いした。
神主さんに祝詞を上げてもらってる間、私は正坐している足のしびれらにもめ
げず天にお祈りを捧げた。
全ての人たちがうまく進みますように、と……。
見ている私にとって、いつその時の光景がまた復活するのではないか……そん
な目に見えない不安があるんです。
どうか私にその答えを教えてくださいませ……。
私が目を開けると、父は「えらく長く祈ってたな」みたいな目で横の私を冷や
やかに見ていた。
ちょっと欲張りすぎだったかしら? でもお父さんのことも考えて祈ってたん
だからね。
そして私たちは今来た道を戻って行った。
すると父がこう切り出した。
「正式参拝して行こうか」
「え、本気? だって……タダじゃないと思うよ。それに、そこまでせっぱ詰まったお願い事でもあるの、お父さん」
「じゃあ聞くが、お前はないのか?」
そう言われると、返す言葉がなかった。確かに今の私はどうしようか迷ってい
ることは確かだったからだ。
「真希は、こういう諺(ことわざ)を知っているか。『親切は人のためならず』
と。これは親切をすれば、それはやがて必ず自分に返ってくるという意味だ」
「うん」
「これは論語の『徳は弧ならず、必ず隣あり』から発展した諺で、因果応報と
いう諺にも応用されているな」
「あ、それなら知ってる。因果応報ね。自分のしたことが結局は自分に返って
くるっていう」
「そうだ。どうせお参りするのならば、五円や十円なぞではなく、正式参拝を思い切ってやった方が、それが自らの成長にも繋がる。打てば響く波のようにな」
確かに強風の時、波は大きく打てば大きく響いて波は返ってくる。
凪の時は、小さく打てば小さく響いて波は返ってくる……。
「そうね、一回ぐらいやってもいいのかもね」
私たちは内宮神楽殿にてご祈祷の申し出をした。一件につき5000円ということ
で、お財布の中身的にはホッとした。
そしてご祈祷の内容について、巫女さんから質問された。
父は家内安全を頼み、私は……心願成就をお願いした。
神主さんに祝詞を上げてもらってる間、私は正坐している足のしびれらにもめ
げず天にお祈りを捧げた。
全ての人たちがうまく進みますように、と……。
