カフェオレ三十路女が「ちょっくら青春してみるっ!」 とガンバったら、結構深い沼にハマってしまった件

父のことも心配です。いつもは気丈に振る舞ってますけど、あの鬱状態の時を

見ている私にとって、いつその時の光景がまた復活するのではないか……そん

な目に見えない不安があるんです。

どうか私にその答えを教えてくださいませ……。


私が目を開けると、父は「えらく長く祈ってたな」みたいな目で横の私を冷や

やかに見ていた。

ちょっと欲張りすぎだったかしら? でもお父さんのことも考えて祈ってたん

だからね。

そして私たちは今来た道を戻って行った。

すると父がこう切り出した。


「正式参拝して行こうか」
「え、本気? だって……タダじゃないと思うよ。それに、そこまでせっぱ詰まったお願い事でもあるの、お父さん」
「じゃあ聞くが、お前はないのか?」


そう言われると、返す言葉がなかった。確かに今の私はどうしようか迷ってい

ることは確かだったからだ。

「真希は、こういう諺(ことわざ)を知っているか。『親切は人のためならず』
と。これは親切をすれば、それはやがて必ず自分に返ってくるという意味だ」
「うん」
「これは論語の『徳は弧ならず、必ず隣あり』から発展した諺で、因果応報と
いう諺にも応用されているな」
「あ、それなら知ってる。因果応報ね。自分のしたことが結局は自分に返って
くるっていう」
「そうだ。どうせお参りするのならば、五円や十円なぞではなく、正式参拝を思い切ってやった方が、それが自らの成長にも繋がる。打てば響く波のようにな」


確かに強風の時、波は大きく打てば大きく響いて波は返ってくる。

凪の時は、小さく打てば小さく響いて波は返ってくる……。

「そうね、一回ぐらいやってもいいのかもね」


私たちは内宮神楽殿にてご祈祷の申し出をした。一件につき5000円ということ

で、お財布の中身的にはホッとした。

そしてご祈祷の内容について、巫女さんから質問された。

父は家内安全を頼み、私は……心願成就をお願いした。

神主さんに祝詞を上げてもらってる間、私は正坐している足のしびれらにもめ

げず天にお祈りを捧げた。

全ての人たちがうまく進みますように、と……。