そうだ、ここだけではないのだ。もう一つあるのだ。
私たちはビートルに戻ると、そのままスーツ姿で外宮・豊受大神宮を後にし
た。
伊勢道路と言われる市道32号線を走り、わずか10分足らずで本当の伊勢神
宮・皇大神宮(内宮)へとたどり着いた。
外宮とは違い、周辺の道路にはお土産屋さんが並び、観光バスも沢山並んでい
た。
そしてその大きさに驚嘆の声が漏れるのに、そう時間は掛からなかった。
一生に一度はお伊勢参り、とはよく言ったものよね。これ全部神社なんだ……
私は観光用地図が描かれた看板を見ていた。
すると父が横に来て、
「東京ドーム何個分とか言うのは馬鹿らしくなってくるだろ。こんなに大きいと。たかが神社、されど神社。やはり日本人なんだね」
「うん、日本人なんだね」
父が数多くの参拝客を見ながらそう言ったので、私も同じ言葉を返した。
入り口付近に外宮にもあった由緒書が書かれている立て看板を見る。
【皇大神宮(内宮)
御祭神 天照大御神
御鎮座 垂仁天皇二十六年
天照大御神は皇室の御祖神であり、歴代天皇が厚くご崇教になられています。また私たちの総氏神でもあります。
約二千年前崇神天皇の御代に皇居をお出になり、各地をめぐられたのち、この五十鈴川のほとりにお鎮まりになりました】
なるほどねぇ……
私はとりわけ別に神道を崇拝しているという訳ではないけれど、でも、なぜか
伊勢神宮には一回お参りに来てみたいと思っていたのは事実。
日本人のDNAにどこかそういう想念が刻み込まれているのかしら?
外宮の時と同じように手水舎で手と口を清めようとした。
「今日は天気がいいから、御手洗場で手を清めよう」
と父がそう言った。
御手洗場?
私はよく判らないまま玉砂利が敷き詰められた表参道を歩いていく。
第一鳥居の後に見えてきたのは、五十鈴川に面してある石畳が広がっていた。
「ここで手を洗うと心の汚れが清められるという言い伝えがあるらしい」
そうなんだ。近くに立ててあった木看板を見る。
私たちはビートルに戻ると、そのままスーツ姿で外宮・豊受大神宮を後にし
た。
伊勢道路と言われる市道32号線を走り、わずか10分足らずで本当の伊勢神
宮・皇大神宮(内宮)へとたどり着いた。
外宮とは違い、周辺の道路にはお土産屋さんが並び、観光バスも沢山並んでい
た。
そしてその大きさに驚嘆の声が漏れるのに、そう時間は掛からなかった。
一生に一度はお伊勢参り、とはよく言ったものよね。これ全部神社なんだ……
私は観光用地図が描かれた看板を見ていた。
すると父が横に来て、
「東京ドーム何個分とか言うのは馬鹿らしくなってくるだろ。こんなに大きいと。たかが神社、されど神社。やはり日本人なんだね」
「うん、日本人なんだね」
父が数多くの参拝客を見ながらそう言ったので、私も同じ言葉を返した。
入り口付近に外宮にもあった由緒書が書かれている立て看板を見る。
【皇大神宮(内宮)
御祭神 天照大御神
御鎮座 垂仁天皇二十六年
天照大御神は皇室の御祖神であり、歴代天皇が厚くご崇教になられています。また私たちの総氏神でもあります。
約二千年前崇神天皇の御代に皇居をお出になり、各地をめぐられたのち、この五十鈴川のほとりにお鎮まりになりました】
なるほどねぇ……
私はとりわけ別に神道を崇拝しているという訳ではないけれど、でも、なぜか
伊勢神宮には一回お参りに来てみたいと思っていたのは事実。
日本人のDNAにどこかそういう想念が刻み込まれているのかしら?
外宮の時と同じように手水舎で手と口を清めようとした。
「今日は天気がいいから、御手洗場で手を清めよう」
と父がそう言った。
御手洗場?
私はよく判らないまま玉砂利が敷き詰められた表参道を歩いていく。
第一鳥居の後に見えてきたのは、五十鈴川に面してある石畳が広がっていた。
「ここで手を洗うと心の汚れが清められるという言い伝えがあるらしい」
そうなんだ。近くに立ててあった木看板を見る。
