彼女は無邪気に抱きしめるが、俺はいきなり柔らかな胸に抱かれ、焦る。なにしろノーブラなのだ。甘酸っぱい柔らかな匂いにも包まれ、俺は理性が飛びそうである。
「ちょ、ちょっとすみません。刺激が強すぎるのですが……」
「あら、ゴメンね! きゃははは!」
なんだか楽しそうに笑う。一体何者なんだろう。
「実は、美奈先輩に蜘蛛退治をお願いに来たんですが……」
「蜘蛛? そんなんだったら僕がエイッて退治してあげるよ。美奈おばちゃんはお取込み中で、対応を頼まれたのよ」
シアンはにこやかに笑う。
「それが……、蜘蛛と言っても全長250キロメートルで、物理攻撃無効なんですが……」
「そのくらい何とでもなるわよ。じゃ、行きましょ」
俺は驚かされた。250キロメートルの蜘蛛など大したことないと言い張る若い女性。本当に頼りになるのだろうか……。とは言え美奈先輩はまだ揉めているようなので、ちょっと話せる感じでもない。俺は彼女に頼む事にした。
「では、お願いします」
シアンはうれしそうにニッコリと笑うと、指先をクルクルっと回し、
「それー! きゃははは!」
と叫び、俺は意識を失った。
◇
気が付くと、ログハウスの部屋だった。ドロシーとレヴィアはテーブルでコーヒーを飲んでいる。
「ハーイ! こんにちはぁ!」
シアンが楽しげに挨拶をする。
「こ、これはシアン様!」
レヴィアは席から飛び上がって頭を下げた。
「あ、レヴィア様ご存じなんですか?」
「ご存じも何も、全宇宙で最強のお方じゃぞ、シアン様は!」
「宇宙最強!?」
「シアン様が本気になれば、全宇宙は一瞬で消し飛ぶのじゃ」
俺は言葉を失った。なんとも頼りない可愛い女の子が宇宙最強とはどういう事だろうか?
「一瞬じゃ無理だよ、ちょっと時間はかかっちゃうな。それに僕よりパパの方が強いよ。きゃははは!」
屈託なく笑うシアン。宇宙を消せることを否定しない……。本当にできてしまうのだろう。
笑って宇宙を消す話をするノーブラの女の子……想像を絶する規格外の存在に、俺は言いようのない不安を覚えた。
「それに、『シアン様』はやめて、『シアン』でいいんだから」
ニコニコする宇宙最強の娘。
「そんな、呼び捨てなんてとんでもございません! で……、蜘蛛なんですが……」
レヴィアがおずおずと言うと、シアンは、
「ちょ、ちょっとすみません。刺激が強すぎるのですが……」
「あら、ゴメンね! きゃははは!」
なんだか楽しそうに笑う。一体何者なんだろう。
「実は、美奈先輩に蜘蛛退治をお願いに来たんですが……」
「蜘蛛? そんなんだったら僕がエイッて退治してあげるよ。美奈おばちゃんはお取込み中で、対応を頼まれたのよ」
シアンはにこやかに笑う。
「それが……、蜘蛛と言っても全長250キロメートルで、物理攻撃無効なんですが……」
「そのくらい何とでもなるわよ。じゃ、行きましょ」
俺は驚かされた。250キロメートルの蜘蛛など大したことないと言い張る若い女性。本当に頼りになるのだろうか……。とは言え美奈先輩はまだ揉めているようなので、ちょっと話せる感じでもない。俺は彼女に頼む事にした。
「では、お願いします」
シアンはうれしそうにニッコリと笑うと、指先をクルクルっと回し、
「それー! きゃははは!」
と叫び、俺は意識を失った。
◇
気が付くと、ログハウスの部屋だった。ドロシーとレヴィアはテーブルでコーヒーを飲んでいる。
「ハーイ! こんにちはぁ!」
シアンが楽しげに挨拶をする。
「こ、これはシアン様!」
レヴィアは席から飛び上がって頭を下げた。
「あ、レヴィア様ご存じなんですか?」
「ご存じも何も、全宇宙で最強のお方じゃぞ、シアン様は!」
「宇宙最強!?」
「シアン様が本気になれば、全宇宙は一瞬で消し飛ぶのじゃ」
俺は言葉を失った。なんとも頼りない可愛い女の子が宇宙最強とはどういう事だろうか?
「一瞬じゃ無理だよ、ちょっと時間はかかっちゃうな。それに僕よりパパの方が強いよ。きゃははは!」
屈託なく笑うシアン。宇宙を消せることを否定しない……。本当にできてしまうのだろう。
笑って宇宙を消す話をするノーブラの女の子……想像を絶する規格外の存在に、俺は言いようのない不安を覚えた。
「それに、『シアン様』はやめて、『シアン』でいいんだから」
ニコニコする宇宙最強の娘。
「そんな、呼び捨てなんてとんでもございません! で……、蜘蛛なんですが……」
レヴィアがおずおずと言うと、シアンは、



