自宅で寝てても経験値ゲット!~転生商人が最強になってムカつく勇者をぶっ飛ばしたら世界の深淵に

「スカイポートへようこそ」
 音声ガイダンスと共に目の前に青白い画面が開いた。
「スカイポート?」
 海王星の宇宙港? ということだろうか?

「衣服を選択してください」
 画面には多彩な服のデザインが並んでいるが……。みんなピチッとしたトレーニング服みたいなのばかりでグッと来ない。神の星なんだからもっとこう驚かされるのを期待したのだが……。仕方ないので青地に白のラインの入った無難そうなのを選ぶ。
 するとゴムボールみたいな青い球が上から落ちてきて目の前で止まった。
 何だろうと思ってつかもうとした瞬間、ボールがビュルビュルっと高速に展開され、いきなり俺の身体に巻き付いた。
「うわぁ!」
 驚いていると、あっという間に服になった。服を撫でてみると、革のようなしっかりとした固さを持ちながらもサラサラとした手触りで良く伸びて快適だ。なんとも不思議な技術に俺は少し感心してしまった。

「ユータ! 行くぞ!」
 いきなり布の壁がビュンと音を立てて消失した。
 見ると、胸まで届くブロンドの長い髪を無造作に手でふわっと流しながら、全裸の美女が立っていた。豊満な胸と、優美な曲線を描く肢体に俺は思わず息をのむ。
「なんじゃ? 欲情させちゃったかのう? 揉むか?」
 女性はそう言いながら腕を上げ、悩ましいポーズを取る。
「レ、レヴィア様! 服! 服!」
 俺は真っ赤になってそっぽを向きながら言った。
「ここでは幼児体形とは言わせないのじゃ! キャハッ!」
 うれしそうなレヴィア。
「ワザと見せてますよね? 海王星でも服は要ると思うんですが?」
「我の魅力をちょっと理解してもらおうと思ったのじゃ」
 上機嫌で悪びれずに言うレヴィア。
「いいから着てください!」
「我の人間形態もあと二千年もしたらこうなるのじゃ。楽しみにしておけよ」
 そう言いながらレヴィアは赤い服を選び、身にまとった。

       ◇

 通路を行くと、突き当りには大きな窓があった。窓の外は真っ暗なので夜なのかと思いながら、ふと下を見て思わず息が止まった。なんとそこには紺碧(こんぺき)の巨大な青い惑星が眼下に広がっていたのだ。どこまでも澄みとおる美しい青は心にしみる清涼さを伴い、表面にかすかに流れる縞模様は星の息づかいを感じさせる。
「これが……、海王星ですか?」
 レヴィアに聞いた。