『7月20日』
学校に行く途中で羽柴が声をかけてきた。学校に来てるみたいだ。
「おはよう」
そう話しかけてきた。
「おはよう。学校来てくれたんだね」
別にこいつが来てようが来まいが僕にはあまり関係ないけど守ると約束をしてしまったので僕はただただあいつが学校に来ないことを祈っていた。
「久しぶりー！」
学校に着く直前、この前羽柴の家を教えてくれたやつが何事も無かったようにそう言ってきた。
「あ、うん久しぶり」
「心配したんだぜー？」
僕は2人の時間にしてあげようと思い、足早にその場を去った。
教室に行くと1週間ぶりの登校になる小泉明菜が学校に来ていた。でも、特に羽柴になにかしようとかは考えてないみたいだ。あくまで見た感じだけど。
「おはよう！」
遅刻ギリギリで登校してきた隣の席の霞が息を切らしながら挨拶をしてきた。
「あ、おはよう」
深呼吸をして息を整えてから僕の名前を呼んでから、
「今日の放課後は家行っても大丈夫？」
久しぶりに家に行きたいと言われた気がするが今日は予定がある。僕が前住んでいた家で起きた火事のことを調べるために図書館にでも行って新聞を見てみようと思った。そもそも新聞になっているかどうかも分からないけど…。もしかしたら両親についてなにか書いてあるかもしれない。