「多分だけどさ、安藤さんを殺したのも今回の事件と同一犯かもしれないな」
充は私が考えていることを心を読んだみたいにそのまま言った。私は軽く頷いた。すると充は「それか…」と別の可能性を提示した。
「その犯人に憧れてるサイコパス(精神異常者)か」
「どういうこと?」
「そのままだよ。安藤さんを殺した人に憧れてる頭のイカれたやつだ」
私には何を言っているのかさっぱりだった。そんな漫画みたいなこと…。
「なにそれ…」
私にはそれしか言えなかった。
そして、自分の家で作るトンカツよりここの店の方が美味しかった。