家に近づくにつれ火が強くなっていった。
家に1番近い曲がり角を曲がると自分の家が燃えていた。
「やばー」
「まじー?」
「燃えてるー」
周りでそんな声が聞こえたが僕は気にせず燃えてる家に入ろうとした。
「こら!止まりなさい!」
すぐに消防士の人に止められたけど必死に叫んだ。
さっきまでなかった両親の車や義姉の自転車があったから。
「僕の家なんです!!中に僕の家族が!!」
「今助けるから!こっちで待っていなさい!」
そう言って消防士は僕を置いてどこかへ行ってしまった。その後のことはよく覚えてない。
これはあとから聞いた話だが遺体は1人しか見つからず、その遺体には頭と胴体が切り離されており警察が殺人と断定していたこと。そして、その遺体は体系的に義姉と確定した。