「と、とりあえず安心して学校に来ていいよ。小泉明菜は最近学校に来てないし」
確証のないことを言ってしまった。昨日と今日来てないだけで明日来ないとは限らないのに。
「……考えてみるよ」
僕が聞きたいことはだいたい聞けたので羽柴の家を後にした。
それにしてもやっぱり小泉明菜はイカれてた。おそらくみんなが知らないだけでもっとやばいことをしているのだろう。いや、僕が言えた義理じゃないな……。
帰宅しながらそんなことを考えていた。
それからはいつものように風呂に入り、いつものようにベッドに行き、寝た。
夢を見た。とても長い、僕が子供の頃をただひたすらにフラッシュバックしたような夢を。