「えっと……。それは見比べてみないと先生にも分からないな。多分だけど絵の具の方が赤いんじゃないか?」
そんな彼女の純粋な疑問に答える先生。
「わかりました!ありがとうございます!あとやっぱりもうひとつ質問いいですか?」
「あ?ああ。僕が答えられる範囲なら構わないよ」
「人間の骨ってどれだけ硬いんですか?」
また訳の分からない質問を彼女は平気でした。
「さっきから物騒な質問してくるな。まぁいいや。そーだな…。のこぎりなら切れる位って前テレビで見たぞ」
そう答えた時に授業終了を知らせるチャイムが鳴った。
「じゃ、じゃあ今日の授業はここまで。号令。」
号令係の合図で全員が礼をして授業が終わった。
「ね、やばくない?あの子」
もっとやばいのが隣にいるのにも関わらず霞はそう言ってきた。
「確かに、ちょっとやばいな」
僕はそれしか言えなかった。
生物の授業中とはいえあの質問をするのはなかなかイカれてる。