「何をって…言わなきゃ分からないか?」
今度は小泉明菜は大笑いをした。
『ちょっと待ってねーもうすぐ君の家に着くからその時話そ?』
『は?ちょっ……』
止めようとしたが電話を切られてしまった。
数分してインターホンが鳴った。
「おいっ…………」
喋ろうとしたが口を手で押さえつけられた。僕はそのまま彼女に手を引っ張れられて外に連れ出された。外に出ると口から手を離してくれた。
「おい!何すんだよ」
すると彼女は人差し指を立てて口に置いて見せた。
「ここで待っててね」
静かにそう言って僕の部屋へ入っていった。
何をしているのか僕にはさっぱりだった。数分してから彼女は何かを手に持って部屋から出てきた。
「それって……」
間違いない。盗聴器だ。いつ仕掛けられた?女性警察官を中に入れた時か?だとしてなんでこいつはそれを知ってるんだ。
「もう喋って平気よ?コンセントにさして使うタイプみたいだから!」
「おい。さっきからなんなんだ?なんで俺の行動全てを把握してる」