「ありがとう!!大事にするね!あ、あれつけよう!」
そう言って自分の部屋に行き、何かストラップを持ってきた。
「それって…」
霞が手に持ってたのはピーポくんのストラップだった。
「デートの時買ったやつなんだ〜」
「デート……ってどこ行ったのよ」
「警察博物館だよ?」
あそこ…デートスポットじゃないんだけどなぁ。
「まぁ楽しめたのなら良かったわ」
霞がお風呂に入ってる時、充から電話が来た。
『1時間くらい探したらその女性見つけて、聞いた。そしたら色々わかったことがある。メモの用意は平気か?』
言われずともメモは用意してある。
「平気。それで、どうだったの?」
『不思議な箇所がいくつか出てきた。1つ目はその佐々木理於ってやつは靴を履いてなかった。2つ目は森から出てきたのにも関わらず服が全く汚れてなかったらしい。3つ目はその倒れていた佐々木理於の近くに不気味な笑みを浮かべていた少女が立っていたそうだ。救急車を呼び終わった時には既にいなくなってたらしいがな』
「その少女の特徴は?」
『暗くてあんまり覚えていないらしい』
不気味な笑みを浮かべている少女……。佐々木理於くんとなにか関係があるのかしら。またゼロからスタートになった気がした。