パソコンをつけると慣れた手つきであの裏サイトを開いた。今止めたら何されるかわからなかったので黙ってみることにした。僕が今まで何人殺したかなんて今更バレたところで何も問題がなかった。
「へぇー以外に少ないんだねー!まだまだだね〜」
やっぱりそこに食いつくのか。それにまだまだだねって……。
「それでさぁ!楽しかった?安藤さんとのデート」
数分間パソコンを弄った後、再び床に座り僕にそんな質問をしてきた。
「……普通だった…けど」
そう返すしかなかった。
「普通って何それ!」
「その話はいいから!要件は?」
こいつを俺の家に長居させたくなかった。
「君を助けただけだよ?」
小泉明菜はまた訳の分からないことを言い出した。
「僕を………助けた?」
「それだけだから!じゃあ帰るね〜」
僕が唖然としていると小泉明菜は玄関から普通に帰っていった。それにしても僕を助けたってどういうことだ。