ふと左手を見ると焦ると親指を隠す癖が出ていた。
『そういうのいいから。なんで僕の携帯番号知ってんだ』
『なんでって……君の携帯指紋認証でしょ?』
その質問で瞬時に理解した。こいつ俺が倒れた日にわざわざ俺の手を使って勝手に携帯のロックを解除して番号だけ抜き取ったんだ。
『また家に遊びに行ってもいい?というか今向かってるんだけどね!』
僕はすぐに通話を切り霞に、
「ごめん!先帰ってて!」
そう言ってすぐにタクシー乗り場に向かった。霞が後ろで「え!?」と叫んでいるのを無視して全力疾走した。たまたま1台止まってたタクシーに飛び乗った。
「あの!すぐに隣町の○○というマンションに向かってください!急いでください!」
「了解しました〜」
僕の事情も知らない運転手は呑気にそんな返事をした。霞には後日謝ろう、そう思った。
『そういうのいいから。なんで僕の携帯番号知ってんだ』
『なんでって……君の携帯指紋認証でしょ?』
その質問で瞬時に理解した。こいつ俺が倒れた日にわざわざ俺の手を使って勝手に携帯のロックを解除して番号だけ抜き取ったんだ。
『また家に遊びに行ってもいい?というか今向かってるんだけどね!』
僕はすぐに通話を切り霞に、
「ごめん!先帰ってて!」
そう言ってすぐにタクシー乗り場に向かった。霞が後ろで「え!?」と叫んでいるのを無視して全力疾走した。たまたま1台止まってたタクシーに飛び乗った。
「あの!すぐに隣町の○○というマンションに向かってください!急いでください!」
「了解しました〜」
僕の事情も知らない運転手は呑気にそんな返事をした。霞には後日謝ろう、そう思った。