「ありがとう!大切にする!」
ニッコリ笑った笑顔は素直に可愛いと思ってしまった。
それからは2階に上がるとタッチパネルに映った映像をタッチすると、事故や犯罪が起こりやすい場所の注意点などが解説されるような場所があったり、事故が起こる様子を映像で見せて注意を促すようなものがあったりした。暗殺者の僕からしてもある意味いい勉強になった。
「楽しかったね!」
「うん。警察博物館だからもっとお堅いものだと思ってたけどそうでもなかったね」
僕は今思っている感想を述べた。
「確かにねー!」
僕らは帰りの電車に乗ろうと思い駅の改札を抜ける直前に僕の携帯から着信音がなった。一旦横にはけてスマホを見てみると知らない番号からだった。恐る恐る出てみると、
『もしもし……』
『もしもし!』
聞き覚えのある声だった。あの忌々しい小泉明菜の声。ふと霞を見ると改札を通っておらず僕の横で待っていた。
『……なんの用だ』
『そんな怯えなくていいよ?もしかしてまたこ親指隠してる?』