『7月13日』
あの悲惨な事件はまだニュースにはなっていなかった。まだ見つかってないのだろうか。僕は疑われないだろか。もし僕が疑われたとして僕は彼女のせいにする方がいいのだろうか。授業中、窓の外を見ながらそんなことをずっと考えていた。
「外に何かいるの?」
すると隣の席の霞がいつも通り話しかけてきた。
「え?なんで?」
「なんでって…ずっと外見てるから」
「あ、ちょっと考え事…してて」
僕らの会話は注意されることは無かった。担当教科の先生が風邪で学校を休んでおり、僕らが自習しているからだ。
プリントだけ渡されて、僕らを監視する先生は寝てしまっていた。
「今日も家行ってもいい?」
別に今日は構わなかったけど、もしかしたらまた小泉明菜が僕の家に来るかもしれない恐怖が少なからずあったけど思わず、
「え?あ、うん。いいよ」
チラッと小泉明菜の方を見ると彼女は真剣に授業を受けていた。まるで普通の女子高生のように。
「やった!」
霞は静かに喜んだ。ちょっとだけその表情にドキッとした気がした。その霞の笑顔が義姉さんそっくりだったから。
あの悲惨な事件はまだニュースにはなっていなかった。まだ見つかってないのだろうか。僕は疑われないだろか。もし僕が疑われたとして僕は彼女のせいにする方がいいのだろうか。授業中、窓の外を見ながらそんなことをずっと考えていた。
「外に何かいるの?」
すると隣の席の霞がいつも通り話しかけてきた。
「え?なんで?」
「なんでって…ずっと外見てるから」
「あ、ちょっと考え事…してて」
僕らの会話は注意されることは無かった。担当教科の先生が風邪で学校を休んでおり、僕らが自習しているからだ。
プリントだけ渡されて、僕らを監視する先生は寝てしまっていた。
「今日も家行ってもいい?」
別に今日は構わなかったけど、もしかしたらまた小泉明菜が僕の家に来るかもしれない恐怖が少なからずあったけど思わず、
「え?あ、うん。いいよ」
チラッと小泉明菜の方を見ると彼女は真剣に授業を受けていた。まるで普通の女子高生のように。
「やった!」
霞は静かに喜んだ。ちょっとだけその表情にドキッとした気がした。その霞の笑顔が義姉さんそっくりだったから。