ここであることないことしゃべられるのはごめんだし、俺も色々聞きたいことがあったので家に入れることにした。
「へえー!意外と広いね!」
実の父親が死んだ(殺した)というのに随分と呑気なやつだ。
「これで依頼を受けてるの?」
霞と同じようにパソコンに手を出した。
「触るな」
霞を注意した時よりも重く強くそう言った。
「ケチっ。まぁいいや…」
長くなりそうだったので早速本題に入らせることにした。
「話したいことってなんだ」
「そんなに慌てなくていいじゃんか」
「いいから答えろ」
「うわっ、怖ー」
お前に言われたくない。そう言いたかったが言えなかった。普通の高校生を演じている自分の方が怖い気がしたから。
「まぁいいや、聞きたいことってのはねー。単純なことだよ。なんであんなことやってんの?金が入るから?あ!そういえば金払ってなかったね!はい!これ!」
そう言ってカバンから封筒を取りだした。
「言われた通り100万用意したから〜」
「……こんなの受け取れるわけないだろ」
その封筒をそのまま返品した。