「はい。では、またどこかで」
そう言って電話を切り、学校に行く支度をする。
「じゃあ、行ってきます」
誰もいない部屋に向かってそう言ってから学校に向かう。僕は高校生になってから一人暮らしをしている。それまではおばあちゃんの家にいた。両親はどっちも僕が小さい頃に蒸発している。
暗殺の依頼があるのは2週間に1回あるかないかのペースだ。それ以外は普通に高校生活を送っている。たまに他県から依頼があることがあって辛いけど。
なんで僕がこんなことをしているかと言うとお金が貰えるからだ。1回の仕事で大金がどかっと振り込まれるけど別に『人を殺した金で食う飯はうめー！』とかは思ってない。
そして、僕がこの仕事する理由はそれだけじゃない。