僕が言っていいことか分からないけど聞かざるを得なかった。
「なんでこんなこと平気な顔でできる」
すると彼女はいつもの不気味な笑みとは別ににっこりと笑ってから、
「君だってやってるじゃん!それに私はただただ気になってただけだし、記念すべき1個目だし」
記念すべき1個目?何がだ?そんなことよりもうひとつ聞きたいことがあった。
「そもそもなんでここがわかった」
「なんでって……依頼したの私だし!」
頭の処理速度が追いつかなかった。随分と前から僕の仕事のことがバレてたというのか?じゃあ…
「じゃあ……この人は誰だ」
僕はスっと無惨な姿になった男性を指さしてゆっくり聞いた。すると彼女はまた僕の想像の遥か上を行く答えを僕に返した。
「え?誰って…私のことを育ててくれた人だけど?」
お父さん?実の父を手にかけたのか?僕は再び吐きそうになった。
視界がボヤけ、ありとあらゆるものが歪んで見えて最終的には真っ白になり、僕はそのまま気を失ってしまった。