質問を質問で返す。
「……」
黙ってるようなのでヒントを与えるとしよう。
「…ヒントは元カノだ」
「ちょっと待ってくれ……私に彼女はいたことは無い」
思考が停止した。彼女かこいつのどちらかが嘘をついている可能性があるということだ。
「嘘をつくな。その元カノから依頼を受けた。お前を殺すように」
そう伝えると僕の心臓がドクン!と大きな音を出した。
「へ〜そんな感じに殺してるんだね!」
聞き覚えのある声だった。おそるおそる振り返るとそこには白いワンピース姿をしたクラスメイトである小泉明菜がいた。
いや、落ち着け、僕は今変装をしている。僕が僕であることはバレない。