「こいつ……重いな」
持ち上げるとなかなか重かった。ざっと70キロはある。もう慣れたけど。1番酷かったのは80キロで、その日は肩がまじで外れると思った。
なるべく後がつかないように箱からターゲットを出した。こいつが目覚めるまで少し待つとしよう。眠っている間に殺して閉まったら苦しみがない。
数分してターゲットが起きた。
「……ここは……どこだ」
起き上がろうとしたので銃口を向けて動きを止める。
「動くな」
ターゲットの目が銃口の方をチラッと見ると動揺が隠せてなく今にも叫ぼうとしていた。
「静かにしてろ。少しでも叫んだら撃つぞ?」
これは脅しでもなんでもない。どうせこいつは死ぬ。
「聞かせてくれ、なんでこんなことをするんだ」
ターゲットは意外にも冷静だった。
「それは自分が1番知ってるんじゃないか?」