「なんでこんなもの持ってんの？買ったの？」
これは僕が海外で買ったものだ。というか武器は全て海外で買ったものだ。
「随分前に僕を育ててくれた人に貰って…それでずっと護身用に持ってて……」
そう答えるしかなかった。
「護身用って…普通の人間はこんなもの持たないよ」
その人の言う通りだ。普通の人はこんなものを持たない。
「まぁいいや。で？なんであの森にいたの？」
なんて答えればいいか迷っているとドアのノック音が部屋に響いた。
「失礼します。その子は私が変わりに事情聴取するから、あなた達は署に戻りなさい」
そう言って入ってきたのは安藤さんだった。
「安藤さん、お疲れ様です。」
頭を深々と下げた。どうやら安藤さんの後輩のようだ。
「了解です！じゃあ失礼します」
警察の男2人は僕の病室を後にした。
そして今度はさっきまで男の人が座っていた椅子に安藤さんが座った。