「……安藤さんは?」
僕はいち早くあの後何があったのかを知りたかった。
「安藤さん?あぁお母さん?お母さんならただ気絶してただけらしくて、もう仕事に行ってるよ」
仕事?そんなに早く復帰したのか?そもそも今、何月何日だ?
「今…何月…何日?」
「理於、1週間くらい目を覚まさなかったんだよ?」
「そうだよ。すごい心配したんだからな」
羽柴にも心配をかけたんだな。
「とりあえず私と彼で2人にしてくれるかな?」
霞達と僕で話をしていたら医者が口を開いた。
「あ、すみません。」
「とりあえず待合室へどうぞ」
そう言ってナースみたいなの人達に連れていかれた。
「じゃあいくつか質問していくからねー」
そう言って医者は僕に色々質問をした。『自分の名前は』とか『年齢は』とか『最後に覚えてるのは』とか。幼稚園生に聞くような質問だった。
僕は質問には全て正直に答えた。
「はい。大丈夫みたいだねー。じゃあ、まだ傷が開くから安静にしているように。」
そう言って立ち上がりどこかへ行こうとした時、後ろを振り返り、
「あ、そうだ。君…警察の人達が来てたけど君、まだ寝ててたから起きたらまた来るって言ってたけど呼んでも大丈夫?」