目覚めると視界が白かった。最後に覚えてるのは小泉明菜が隠し持ってたのこぎりのようなもので切りつけられたことだけ。どうやら僕は小泉明菜に殺されたようだ。でも、悔いはなかった。好きだった義姉さんの仇は取れた…。安藤さんはどうなった……。小泉明菜は?あの後何があった?
「…き…て!…き…て!」
隣に誰かがいて、何かを言っている。女の子の声だった。
徐々にその言っている言葉が聞こえるようになっていった。
「起きて!起きて!」
「……霞……?」
目をはっきり開けるとそこには何故か霞がいた。それに周りをよく見ると羽柴もいて医者もいた。
「……こ…こ…は?」
「病院!」
「森で血を流して倒れてたんだよ?お母さんも倒れてたし、誰かを知らない人も打たれて倒れてたし…。どういうこと?」
そこには小泉明菜の名前は出てなかった。