「……なによ……それ。そんな理由で私の夫は!」
そう言って銃を小泉兄妹に向けた。
「安藤さん!ダメです!」
僕はすぐに安藤さんの前に両手を広げて立った。
「あはははははははは!ヒーロー気取り?」
小泉明菜が僕に向けてそう言ったが気にしなかった。
「……安藤さんは刑事でしょ?あんたがやったら奴らと同罪だ。だから…」
そう言いかけて僕は小泉兄妹の方を向き、ポケットから銃を取り出し、1発放った。放たれた銃弾は小泉充人の頭を直撃した。
「…お兄ちゃん?死んじゃったの?弱ッ」
頭から血を流している兄に向かって妹はそう言い放った。
「あーあ。刑事の前でこんなことしちゃって…」
今度は僕に向かってそう言った。
「いいよ。もう義姉さんの復讐は終わったんだ…」
ついでに安藤さんの復讐も。いや、僕の方はまだ終わってなかった。
「おい。お前の父親はどこにいる」
僕は会ったことないけど実の父親を殺されてんだ。