「……は?そんなわけないだろ。」
思わずそう言ってしまった。
「でもなんで知ってんの?あーあ!この前まで管理してるの君だったからトーク履歴を見たんだねぇ?」
わざと安藤さんに聞こえるようにそう言ったが僕にはノーダメージだ。
「ああ、そうだ。お前みたいな法で裁けない悪人を俺の手で殺してきたさ。そして…義姉さんを殺したやつを殺せるまで続けるつもりだった……」
別に開き直ったわけではなかったが、こいつら兄妹を殺せればそれで全て終わると思った。そんな僕の言葉が聞こえなかったのか安藤さんが口を挟んだ。
「……なんで。なんで私の夫を殺したの……」
泣きそうになりながらも安藤さんは小泉充人にそう聞いた。すると小泉充人は大笑いした。
「理由?理由ねぇ。そんなの特にねーよ。ただそのサイトの管理者…つまり、俺の親父の人の殺し方がグロいって聞いたから見てみたかっただけ。それを写真で見せてもらって…それから俺は刑事になってよかった!って思った!ああ、この仕事なら毎日のように死体が見れる!って思ったから!」