いつかはされる質問だと思っていた。
「……色々あるんだよ。僕にも」
そう答えるしかなかった。羽柴とか霞とか僕に関係の無い人達は巻き込みたくなかった。
「そっか……それって俺に話せないこと?」
悲しそうな顔をしてそう聞いてきた。
「ごめん……僕のために色んなことをしてくれてるのは感謝してる。でも……話せないことなんだ。本当にごめん」
「そっか……。でも力になれたなら俺はそれでいいかな。それ持ってていいから。」
そう言って紙袋とか色々を置いて僕の部屋を後にした。羽柴には感謝しているが、仕方ないことだ。
「あとは……」
紙袋の中にはクシャクシャだが頑張って伸ばしたような紙が大量に入っていた。
「なんだこれ……」
そこには人がの十字架に吊るされている絵とかピエロの絵とかが描かれた絵が何十枚も入っていた。1枚1枚、絵の裏には『小泉明菜』と名前が書かれていた。
なんで羽柴が持ってるんだ?